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#096 修理
あけましておめでとうございます。
専ら近況はインスタとなり、ブログはご無沙汰しておりました。
気づけば2021年、本年も余すことなくプロダクト製作はご贔屓にお願いいたします。
そして近況。
最近移転したdoorの藤田くんより、折れたテーブル脚の修理のご依頼。
ざっくり言えば補強材を旋盤で削りパイプの中に仕込み溶接。
こんな仕事は結構好きなので、昨年取得した古物商がいずれ活きてくると思います。
そして高知蔦屋書店3Fにオープンしたkano plat LABO 様の切文字看板。
真鍮で、文字は小さく、施工場所が狭くて苦労しましたが、おかげさまでレベルが3上がりました。
皆様、本年もやりたいことを手加減無しでご相談ください。
ウチではその加工ができないからこそ好転していく事が多いので。
#095 現場作業
30代前半まで工事現場で鉄工の作業員として働いていました。
今思い返しても辛い日々で、もう戻りたくはありません 笑
ただ、その期間に机上で計算された図面と、現場によっては図面通りにうまく運ばない状況が多々あり
それを調整し仕上げる力をかなり培ってこれたかなと思っています。
独立後は工房での製作がメインで現場に出向くことはなく
独りで工房にこもり作業する日々が10年以上続いています。
最近ではこちらの状況を理解して頂いている知人友人からの依頼なら楽しく働けることに気づき
良い息抜きとして喜んで現場にも出向きますので、
お気軽にご相談ください。
私が頼まれた以上、普通の鉄工所では出来ないそれなりの仕事は致します。
#094 ブラックベリー
先日重い腰を上げ家の中を片付けている時のこと、以前使ってた携帯電話が出てきました。
好みが分かっていただけると思います(笑)
目にとまるものがあれば高画質で撮影でき、解らないことがあればすぐに調べられる。
友人の近況はリアルタイムで分かり、空いた時間にニュースを読み、音楽、映画まで堪能できる。
もう長いことiphoneを使っています。
しかしながら、未だBlackBerryには後ろ髪を引かれる思いです。
そんなプロダクトを生み出せるように、わたくしも精進してまいります。
少し前の話ですが、高知県四万十市にオープンした焼肉屋さんのメニューのフレームを製作いたしました。
メニュー部分は交換できるように、鉄枠にはめ込んでいるだけです。
基本デザインとメニュー部分は持ち込みで、タイトなクリアランスでしたので
全てのメニューが鉄枠に収まったときはホッと胸をなでおろしました。
適度な緊張感は身が引き締まり、
その案件が終わるたびに成長を実感できます。
死の淵から蘇る度に強くなるサイヤ人のように…
#093 ナニハトモアレ
ご無沙汰しております。
と言いますか、ご無沙汰している間に世界は大変なことになっているようです。
わたくしは元々出歩く方ではございませんので、
昼間は工房にこもり、夜はギターを練習する変わらぬ日々を過ごしています。
世の中には情報が溢れ、何が正しくて、何が嘘なのか判断が難しいところですが、
何はともあれ、みなさまお気をつけください。
そんな中ではありますが、以前より発売を予定してましたホビーワゴン、
ステンレスのトイレットペーパーホルダーとタオルハンガーの3点が
テスト期間を経て、ようやく発売開始することができました。
UDATSU IRON WORKS の↓ウェブストアより注文可能です。
ワゴンの方は趣味のギター用品入れに使ってますが、
釣り道具や、工具などのホビー用品はもちろん
キッチンのサイドワゴンとして小物など収納いただいてもよろしいかと思います。
トイレットペーパーホルダーに関しては以前の旧型に引き続きUSA仕様とし蓋は設けておりません
一番の理由は「ない方がシンプルで個人的に好き」というのと、
現在のトイレットペーパーはミシン目があるので直接ペーパーを押さえて切れますし、
前の方が触れたペーパーが嫌という方もおられますが、1周回せばきれいになります。
しかし蓋がある仕様は掃除して拭くまで、たくさんの手に触れ続けるので、
どちらが清潔かといえば蓋がない方ではないでしょうか?
という記事を以前どこかで見ました(笑)
何はともあれ、考え方、価値観など人それぞれですので、
自分の考えを押し付けず、ましてや攻撃などしないようにしましょう。
人にやさしく
Be kind to anyone.
#092 師との再会 その1




1960年生まれ。神奈川県藤沢市在住。
太平洋上の島々で古より信仰の対象とされ、ハワイにおいて”ティキ” と呼ばれる神々を
同様のルーツ海洋モンゴロイドの末裔とされる日本人として、アイデンティティを持ちながら創作しつづける彫刻家。
師を初めて知ったのは2016年に休刊となった 、Free&Easy 誌2003年9月号
“ 男のワークルーム ” 特集でした。
雑誌に掲載されていたメールアドレスに、すぐにメールした事を覚えています。
子供の頃から何かを作る事が好きでした。
小学生の頃にはプロゴルファー猿に影響され、木の枝を小刀で削り、ゴルフクラブを作ろうとして挫折。
市販のチョロQでは納得いかず窓をくり抜いてカスタムしようとしたあげく
カッターで切った左太ももの縫い傷はいまだに大きく残っています。
その傷も癒えぬ間に住んでたアパートの隣の鉄のスクラップ置き場を探索中に左膝を切り
悶絶したのも鮮明に覚えています。
ハンセンさんにメールを送ったその当時は30歳手前で、青春時代に没頭した音楽にも限界を感じ、
鉄工の仕事をしながら、日曜大工と鉄の端材で作るギタリストのオブジェ製作に夢中になる傍ら
ガレージや工房、Made in USAのツールなど無骨なものが大好きでした。
とにかく何でも良いから自分で何かを始めたいという気持ちから
今でこそ日本で購入できる Dead On Tools の工具など輸入して販売するネットショップを始めようと
外国から工具のカタログを取り寄せたり、英会話に通ったりもしてました。
師にメールをした理由はその当時Free&Easy 誌に取り上げられてたハンセンさんの工房があまりにかっこよく
工房見学と、まだ知らない海外の工具のことなどのアドバイスが欲しく連絡。
思いが伝わったようでご快諾いただき、2004年、ついにHANSENさんの工房へ訪れることになりました。
その時は黙々と準備していた輸入工具販売のビジョンの客観的な意見が聞ければ、、、
というよりは「良いね、やりなよ!!」と、今思えば背中を押して貰いたかったんだと思います。
ただ、その時お土産に持参した趣味で製作してたギタリストのオブジェのおかげで
大きく方向転換することになりました。
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